テニス肘!?デスクワークなのに!?
2017/01/23カテゴリー:スタッフブログ,肘のスポーツ障害,記事
テニス愛好家だけでなく、ゴルフ愛好家、パソコンを長時間使う方にも増えてきている〝テニス肘〟〝ゴルフ肘〟。
肘の外側または内側が徐々に痛くなる障害で、男性よりも女性に多く、内側型よりも外側型が多くみられます。
テニス肘は肘の腱付着部障害の総称で、正式名称は肘の外側が痛い場合を〝外側上顆炎〟、ゴルフ肘は肘の内側が痛い場合を〝内側上顆炎〟といいます。
テニス、ゴルフをしていてなる人が多くいるだけで、これに関係なく日常生活を送るなかでも症状が現れることがあります。
一般的にテニス肘やゴルフ肘とも言われますが、呼び方に厳密な区別はありません。
原因
スポーツ種目に関係なく起こりますが、テニスを例に上げればラケットでボールを打ち返す際のインパクトの衝撃に対して腕の筋肉が働き、筋肉が付いている肘の骨にストレスが繰り返しかかり、痛みが増加してきます。
パソコンを使用する方は長時間にわたってキーボードやマウスの操作と腕の筋肉を細かく動かし、酷使しており、酷使している意識も少ないためオーバーユースになりやすくテニス肘が増加しております。
症状
●雑巾が絞れない
●ドアノブを回せない
●荷物を持ち上げるのが痛い
荷物を持つときに肘の痛みや雑巾を絞るときの肘など手首を使った動作時に主に症状が出ます。
これは肘関節から始まり指に終わる、「長・短橈側手根伸筋」という筋肉の付着部の炎症によるものです。
その原因は、主に手首の使い過ぎによるものです。
日常生活で、家事や仕事で手首を使うことが多くその蓄積によって炎症を起こしてしまいます。
手首をなるべく使わず休ませることで炎症はおさまりますが、日常生活を送る上で手を使わないということは難しいのでしっかりとした治療と再発予防が重要です。
治療
最初にすることは、炎症を持っている場所を冷やすことが大切です。
冷やすことをアイシングと言いますがこれを早期に行わないと炎症が広がり症状が悪化してしまいます。
アイシングの方法はビニール袋に氷を入れて痛い場所を15分〜20分程度冷やしてください。
必ず氷で行うようにして下さい。保冷材などは低温火傷になる場合があるので、必ず避けてください。
炎症が落ち着いたらマッサージやストレッチで硬くなった腕の筋肉をほぐすことが必要です。
また、鍼治療で直接筋肉に刺激して筋緊張を緩和させるのも効果的です。
このように治療していけば痛みはおさまりますが、その後の再発防止のためにセルフケアや正しい運動が必要になってきます。
再発防止・予防
セルフケアでは、腕のストレッチをオススメします。
あとは、肩、肩甲骨の正しい運動をオススメすることが多いです。
人それぞれ原因は異なりますが、肩や肩甲骨がうまく使えてないと手首だけの運動になり肘に負担がかかり症状が現れることが多いです。
正しい肩、肩甲骨を運動というよりは本来の肩の動きを取り戻して再発防止に繋げていく方法です。
最後に簡単にできるセルフストレッチの方法をお教えします。
写真のようにしてもらい筋肉が伸びている感覚で気持ちいい程度で20秒〜30秒ゆっくりと伸ばしてください。
最初は手の甲か手のひらの方を持って伸ばしてから徐々に持つ場所を指先にしていってください。
原因の筋肉を直接伸ばすストレッチになりますので、必ず炎症がおさまってから行うようにしてください。
症状の軽快には時間がかかることも多いですが、セルフストレッチや自宅でのアイシングなどセルフケアもしっかり行って頂くことで早期回復を目指します。
そして再発しないよう、可動域を広げ、筋力トレーニングなども行なっていきます。??
整形外科でテニス肘と診断され
●痛み止めと湿布しかもらえなかった
●安静にするようにとだけ言われた
●サポーターのようなものだけ渡された
●注射をすると言われたが、注射は嫌なんです
という方が多く来院されます。
安静にしていて痛みが軽減したとしても、以前と同じような生活を行うと痛みが再発することが多くみられます。
きちんと自分の身体を治し、怪我をする前よりもパフォーマンスアップした状態でプレー復帰、お仕事にも邁進していきませんか?どこにいっても治らなかった痛み。
我々が一緒に解決致します、是非一度ご来院ください。
監修 柔道整復師・鍼灸師・あんまマッサージ指圧師 原田彰
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