湿布だけでは治らない!?足首の捻挫とは!
2017/03/21カテゴリー:スタッフブログ,捻挫・肉離れ・打撲log,記事
皆さん、日常でよく足首を捻じったりして、ただの捻挫だと思い放置していませんか?
足首の捻挫は、治療するかしないかによって今後に大きな影響を与えてしまいます。
実際に、当院でも多くの患者様が1か月、2か月たっても「痛みが取れない」や「痛みはないが動かしにくい」などの後遺症を訴えて当院を受診される方を多くみかけます。
発生機序
足首の捻挫は、足首が外力により、可動域を越えた過度の運動を強制された場合に生じた靭帯の損傷のことを言います。
スポーツ外傷の中でも特に発生頻度が高く、足を内側に捻り、外くるぶしの下の靭帯である「前距腓靭帯」という靭帯の損傷が多くなります。
損傷度合いの分類
第1度 : 靭帯繊維の微小損傷であり、疼痛、腫脹(出血)も少なく、圧痛、機能障害も軽く、関節の不安定性は認められない。
第2度 :靭帯の部分断裂が起こり、関節の不安定性が軽度から中等度にみられ、機能障害も認められる。
第3度:靭帯の完全断裂が起こり、関節の不安定性が著名にみられ、機能障害も高度である。関節形態や外力にもよりますが、靭帯の完全断裂が発生すればおのずと脱臼にいたることもあるので気を付けて下さい。
症状
足関節外側部に疼痛・腫脹・数日後に皮下出血(出ない場合もある)
歩行時の痛み・受傷時と同じ方向に力をかけると痛み。
靭帯の損傷度合いにより足首がグラグラするなどの不安定性。
治療
受傷直後は、アイシングと安静が必要になりますが、腫れや痛みが取れてきたに関わらず、安静にしていると、筋力低下や関節の拘縮をきたし、足首の動かしにくさや足首周りのだるさを残してしまいます。
そうならない為にも治療とリハビリが重要になってきます。
まず初期治療では、出血(血管損傷)、そして炎症を最小限に抑えるのかが問題です。出血や炎症が酷くなると腫脹(腫れ)が酷くなり組織を圧迫してしまうので、ライス(RICE)処置を行います。
ライス(RICE)処置とは、REST(安静)・ICE(冷却)・COMPRESSION(圧迫)・ELEVATION(挙上)の頭文字を取って名付けられ、最も重要な処置はREST(安静)です。これらは痛みを和らげ、出血・浮腫による腫れを抑えることを目的とし行います。炎症による痛みの存在は運動機能を抑制したり、運動能力の低下をもたらします。また、過剰な腫脹(腫れ)は組織の脆弱化や治癒の遷延を招くのでなるべく早く抑えないと行けません。初期治療が予後を決定するといっても過言ではありません。
疼痛、腫れを最小限にするためにRICE処置以外にも弾性包帯やテーピングでなどで固定します。重症の場合はギプス固定も必要になることもあります。
実際に、当院では階段から転倒され写真のように腫れがひどく、皮下出血を伴った方が来院され1週間後には、通常の歩行ができるまでに回復され、現在は、「痛みが取れない」や「痛みはないが動かしにくい」などの後遺症を訴えることなく、快適に生活されています。
写真は、受傷直後の写真です。
重度の内出血や腫れが見られます
治療6日目の写真です。
内出血がずいぶん引き、腫れも減少しています。
足関節捻挫は、初期の治療が大事になってきます!
放置していれば治るだろうではなく、1度当院にご相談ください!
監修 柔道整復師・鍼灸師・あんまマッサージ指圧師 原田彰
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