《現在大注目》五郎丸歩を戦線離脱にまで追いやった肩鎖関節脱臼とは?
2016/08/10カテゴリー:スタッフブログ,ブログ,肩のスポーツ障害,記事
ラグビー日本代表の五郎丸歩選手が先日、試合中に肩の痛みで途中交代し、右肩脱臼で今季絶望と報じられました!!
公式ブログによると診断は“肩鎖関節脱臼”
来週オペ行い、全治12週間とされています。
右肩脱臼?肩鎖関節脱臼?(´・ω・`)
どういう状態なの?という方も多いかと思いますので、今回はスポーツ中や交通事故でも多く発生する肩鎖関節脱臼についてご紹介いたします!
【肩鎖関節脱臼】
〈肩鎖関節脱臼とは?〉
肩甲骨と鎖骨で構成される肩鎖関節の脱臼で、一般的にイメージする“肩が抜ける”といった、いわゆる肩関節の脱臼とは症状も経過も異なります。
〈原因〉
・交通事故時の肩からの転倒
・スポーツ活動中では転倒により肩から地面に衝突したり、ラグビーやアメリカンフットボールなどでは相手にタックルに行った際に肩の頂点が相手と接触した時に発生しやすくなります。
〈症状〉
・鎖骨の外側が階段状に突出して見える
・関節部分を押すと痛む
・肩を上に挙げたり横に挙げる動作で制限がある
など症状は多岐にわたります。
〈トレーニング〉
①ボール挟み
?肩に力を入れる練習です。
まずはボールなしで、壁に両手をつき、しっかりと壁を押すようにぐっと力をいれましょう。
感覚がつかめれば、ボールを使って行います。
*肩がすくんだり、背中が丸まらないように注意してください。
*ボールを使って行う際は、ボールがぐらぐらしないように行ってください。
*両手でボールを使ってでも問題なく行える場合は片手で行うと、より強度を高くすることができます。
②肩甲骨動かし
?壁に両手をつき、肩甲骨を寄せる→開くを繰り返す。
*肘は伸ばし、しっかりと壁を押すようにして肩甲骨だけを動かすようにしてください。
*最初は壁で行いますが、不安感がなくなれば床に手をついて行いましょう。(床で行う場合は、膝をついて、しっかりと地面を押して、壁で行う時と同様に行ってください。)
*壁・床でも問題なく行える場合は、バランスディスクやバランスボールなどの上で行うと、より強度を高くすることができます。
③体重シフト
?壁に両手をつき、左右に体重を移動させる。
*肘は伸ばし、しっかりと壁を押したまま行ってください。
*患側に体重を乗せるのが怖い場合は、まず逆側だけで行うようにしてください。
*最初は壁で行いますが、不安感がなくなれば床に手をついて行いましょう。(床で行う場合は、よつばいになり、しっかりと地面を押して、壁で行う時と同様に行ってください。)
*壁・床でも問題なく行える場合は、バランスディスクやバランスボールなどの上で行うと、より強度を高くすることができます。
④腕立て伏せ
?壁に両手をつき、腕立て伏せを行います。
*しっかりと壁を押したまま行ってください。
*最初は壁で行いますが、不安感がなくなれば床に手をついて行いましょう。(床で行う場合は、まず膝をついた状態で行い、不安感がなくなれば足を伸ばして行ってください。)
*壁・床でも問題なく行える場合は、バランスディスクやバランスボールなどの上で行うと、より強度を高くすることができます。
?これらを行う際は、まず①を行ってからすこしずつ②〜④を順番に行うようにしてください。
痛みや不安感があれば無理せず行ってくださいね!
またスポーツ選手の肩鎖関節脱臼に対する治療法の選択には様々な意見があり、怪我の度合いや損傷のにもよりますが、手術等を行わず放置していても全く症状を訴えない選手もいれば、一方で痛みだけでなく、疲れやすくなったり、違和感を訴え、著しく競技能力が低下する場合もあります。
肩関節脱臼の損傷タイプやリハビリなど詳細は下記のブログに掲載しております
今回、五郎丸選手は肩鎖関節脱臼でオペを選択されたということから、1.2度の損傷ではないと推測されます。
また、スポーツ選手で競技もラグビーというコンタクトスポーツである点からもオペを行い、オペ後のリハビリも大変大切になってきます。
肩鎖関節脱臼は職業や運動習慣など、その方の生活スタイルによっても治療計画は異なります。
当院ではプロスポーツ選手の様に、あなたの生活スタイルなどに合わせたオーダーメイドの治療計画、リハビリメニューを作成致します。
また、症状に合わせて専門の医療機関とも連携し、治療にあたりますのでご安心してお任せください。
監修 柔道整復師・鍼灸師・あんまマッサージ指圧師 原田彰
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