侍ジャパン(野球) 平田選手を襲ったグローインペイン症候群(鼠径部痛症候群)とは!?
2016/08/09カテゴリー:スタッフブログ,記事
グローインペイン症候群(鼠径部痛症候群)。
皆さん、あまり耳にされたことはないのではないでしょうか?
最近では、侍ジャパン(野球)平田選手がこのケガで登録を抹消されました。
グローインペイン症候群(鼠径部痛症候群)とは、サッカーや陸上競技など足をよく使うスポーツに多く発生しますが、野球やラグビーなどでも発生します。
グローインペイン症候群は、サッカー日本代表クラスの選手を引退にまで陥れたケースも少なくありません。
放置していてれば治ると思っていても良くはなりませんので積極的な治療をお勧めします。
グローインペインの発生原因
鼠径部痛を起こす原因とし、体幹から下肢の可動性や安定性、協調性が何らかの原因で失われ、股関節などの機能しなくなり、鼠径部に痛みが出現してきます。
症状について
・股関節内側や下腹部など股関節に近い部分の痛み
・日常生活では、起き上がりやくしゃみ時の痛み
・スポーツ時ではダッシュやキック時の痛み
・股関節の可動域制限・筋力低下
などが生じます。
治療について
腰背部のマッサージやストレッチを行い柔軟性を高めます。
その後、股関節や腹筋などのトレーニングを行っていきます。
下半身のみや上半身のみトレーニングするのではなく全身的にバランスよくトレーニングしていきます。
こうして痛みが生じやすい部分の負担を軽くしていきましょう!
それでは当院で行っているトレーニングを少しだけ紹介します。
トレーニングについて
片脚立ちになるとフラフラしたり、痛みの強い場合には、まずは寝転んだ状態でのトレーニングから始めていきましょう。
・うつ伏せになり、足首を90°にして太ももの裏の力で足を上げていきます。
・横向きに寝て、上の方にある足を上げます。足首90°で、足が体の一直線になるように上げましょう。お尻の横を意識します。
横向きでのトレーニングが楽にできるという方は、肘をついて肘と膝で身体を支えて行うと体幹部のトレーニングも併せて行うことができます。
この時に、身体が前に倒れないように確認しながら行ってください。
・四つん這いになり、片手と反対側の脚を床と水平になるまで上げ5秒〜10秒キープします。
次はその伸ばしている方の肘と膝をお腹のしたでタッチします。
手と脚を伸ばしたときに腰が反りすぎないように、息をフーッと吐きながらお腹をひっこめる感覚で行いましょう。
片脚で立った時にフラフラせずに立てる方は、立った状態でトレーニングしていきましょう。
・チューブを使用し、脚を後ろに引きます。
・チューブを使用し、脚を外側に開きます。
この時に、軸足と状態をまっすぐの状態で行うようにしてください。
当院では痛みの治療だけでなく、競技への復帰や競技のパフォーマンスアップまで個別に対応させていただきます。
痛みがなくなったから練習に参加する、試合に出るという形で復帰すると、再受傷や他の部位の怪我にも繋がります。
しっかりとリハビリを行い、怪我をする以前よりも良い状態になって復帰することで、受傷前の状態以上に良い状態でプレーをすることも可能になります。
監修 柔道整復師・鍼灸師・あんまマッサージ指圧師 原田彰
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