膝を人工関節に変えた方必見です!人工関節置換術後のリハビリ
2017/12/15カテゴリー:ブログ,スタッフブログ,記事,膝のスポーツ障害,膝痛
こんにちは(^^)
鍼灸整骨A.T.NAGASHIMAの元田です。
当院にスポーツをやっている方・スポーツを行っていない一般の方・高齢者の方・様々な年齢層の方が膝の痛みを抱えて来院されます。
特に高齢者の方は膝の痛みだけでなく、膝関節機能が低下している、中には膝の関節が変形してしまっているといった方がいらっしゃいます。
いつも行っている病院で、「変形性膝関節症」と診断された・・・と言われて来院される方がほとんどです。
過去に半月板損傷や膝前十字靭帯損傷(ACL損傷)をされている方は、膝の関節が変形する可能性が高いといわれています。
変形性膝関節症の症状の説明を前回のブログに掲載していますのでご覧になって下さい→変形性膝関節症とは・・・
関節が変形してしまっているといった方の中には、医師に人工関節を勧められ、人工関節に入れ替えて、疼痛の緩和をされた方もたくさん来院されています。
膝の人工関節を入れ変えたのち、退院後トレーニングを行うのですが、多くの患者さんは、痛みの解放からトレーニングを行わなかったり、やり方がわからないと言った理由から、リハビリを行わない方が多いのが現状です。
そんな『膝の人工関節』を入れ替えてからトレーニングのやり方にお困りの方へしでもお役に立てる様に、リハビリメリューの一部をご紹介したいと思います。
まず膝関節とは…
膝関節は、太ももの骨(大腿骨)とすねの骨(脛骨)、お皿(膝蓋骨)の3つの骨が関節となり膝関節が出来上がっています。。
膝関節には、膝がグラグラしないようにたくさんの靭帯や、クッションの役割の半月板があります。
また、日常生活において膝関節が曲がらないといけない参考の可動域は、正座をする時で約150度、しゃがんだ時で約120度、歩行では約60度、走る時は約135度、階段の昇降動作時は約120〜130度と言われています。
しかし、人工関節に入れ替えると膝の曲がる角度は120度が限界と言われています。
その為人工関節に入れた後、正座をすることは現状では難しいと考えられています。
でも、そこでリハビリを諦めてしまうと膝が全然曲がらなかったりするので、関節が120度曲がるようにリハビリを行っていかないといけません。
人工関節(膝関節)について
膝関節が変形したり、半月板が磨耗し骨同士ぶつかったりすることにより、強烈な痛みが出現し膝関節の機能が低下するため、膝関節に人工関節を入れ替えることにより疼痛の緩和を目指す治療法です。
手術時間は約1時間〜2時間ぐらいで終わります。
最近の人工関節は、金属やセラミック、ポリエチレンで出来ています。
それらを膝関節に入れ替えることにより、今まで痛みで悩まされていた方が、痛みから解放されたり、歩行能力が改善されたりします。
手術を行ってから、6週間以内には松葉づえを使いながらですが歩ける事が可能になることが多いです。
長い年月人工関節を装着しておられる方は、人工関節装着部分に緩みが生じ、人工関節を入れ替える手術が必要になる場合があります。
一般的に、20年が経過すると約60%の患者さんで緩みが生じると報告されており、その中で約半数の患者さんが再置換手術を受けているとの報告もあります。
しかし、再手術を受けても、1〜2ヵ月の入院で、ほぼ元通りに回復することが多いです。
ですが、緩みの程度によってはかなり長期間に亘って日常生活動作の制限を受ける場合もあります。
適応疾患について
変形性膝関節症・関節リウマチ・など
基本的には、保存療法で経過観察を行っていく事が多いです。
しかし、保存療法(リハビリ)で症状の改善が難しい症状は人工関節に入れ替えてしまう事が多いです。
人工関節装着後の注意点
ウォーキングは1日5,000〜6,000歩程度が目安ですが、旅行時に長く歩いても問題ないそうです。
しかし、長い階段昇降や床からの立ち上がり動作を頻回に行うと、人工膝関節に負担がきますので気をつけて下さいね。
しかし、歩くことは骨にいい刺激となり、骨を強くしたり、骨粗鬆症の予防になるので無理ない範囲で運動は行いましょう!
人工関節(股関節)手術後に気をつけなければいけない姿勢
- 正座やあぐら、しゃがみこむ:人工関節に大きな負担がかかる為。特に正座は人工関節の破壊を招くことがあるので、できるだけ避けてください。
- 自転車の運転:平地の走行は問題ありませんが、坂道を登るときに負担が大きくかかる為避けて下さい。
・入浴:足を滑らないようにして下さい。転倒して人工関節が破損する可能性があります。
- トイレ:洋式トイレを使ってください。和式のトイレの場合、膝が曲がりすぎるので人工関節に負担をかけてしまう可能性があります。
- 運動:テニス、ジョギング、スキー、野球、サッカー、バスケットボール、バレーボールなどの激しい運動は、人工関節の磨耗が進んだり、破損したりする原因となりやすいです。その為、散歩や水泳などの軽い運動や体重のかかりにくい運動は、体に負担にならない程度であれば可能です。
当院の膝関節人工関節置換手術の術後のリハビリについて
まず、しっかりと関節の動きを出していきます。
特に術後などは、皮膚の硬さも動きの制限になるためしっかりと動かしていきます。
〈ヒールスライド〉
自分でかかとをすりながら、膝を曲げます。
〈膝を曲げるストレッチ〉
次に、太ももの前の筋肉(大腿四頭筋)の筋力トレーニングを始めていきます。
〈SLRトレーニング〉
足首を90°にし、膝を伸ばしたまま上下に動かします。
〈カーフレイズ〉
座った状態で、かかとを浮かすトレーニングです。
始めは座ったままですが、徐々に立った状態で行ったり、足首の角度を変えながら行います。
この動きは、歩く時に非常に大切になってきます。
〈スクワットトレーニング〉
良く聞く『スクワット』は日頃の生活において、基本的な動きになります。
例えば、椅子の立ち座りや階段の昇り降りは、スクワットの動きがしっかりできないと、他の怪我に繋がったりもします。
基本的なスクワットが出来てきたら、実際に階段を登る状況を想定したトレーニングを行っていきます。
このようにしっかりとリハビリやトレーニングをしなければ、膝の問題は解決されてもその他の所で痛みが出ることが多くあります。
当院は、国家資格を持っているプロのトレーナーです。しっかりと問診・検査・触診をした上で、患者様に現在の症状・治療計画をお伝えしてから治療を行っていきます。
お身体でお困りの方や聞きたい事がありましたら、一度当院スタッフまでご相談くださいね。
鍼灸整骨A.T.NAGASHIMA (枚方市駅から徒歩5分の鍼灸整骨院)
〒573−0027 大阪府枚方市大垣内町2-8-22
TEL 072−894−8662
監修 柔道整復師・鍼灸師・あんまマッサージ指圧師 原田彰
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